こんにちは、ふたり夫婦(@futari_fufu)です。
世界一周で訪れた国の順番で、タイからブログを書いていたのですが、リアルタイムで残しておきたいなと思ったので、本日9月19日にメキシコシティで起きたことを書きたいと思います。
9月19日はメキシコのXデー?!
1985年
メキシコでマグニチュード8.1の大地震が発生したのが、1985年の9月19日。この地震の影響で、1万人以上が亡くなり、多数の負傷者を出しました。メキシコの方はこの地震の記憶が強く、忘れないためにも、毎年9月19日には、後述する避難訓練が全土で行われています。当時、首都メキシコシティは震源から約350キロ離れていたのですが、メキシコシティは湖を埋め立ててできた街であるため、地盤が軟弱で、被害が大きかったのです。メキシコシティは、歴史的建造物が多い中心部Zocalo広場あたりでも、年々地盤沈下の影響で建物が傾いています。そのため、多くの建物が倒壊するなどして大きな被害を受けたそうです。
2017年
メキシコ中部地震。1985年と全く同じ日9月19日の13:14に地震が起こりました。この日は午前中に避難訓練をしていた矢先、午後に大きな地震が起こり、メキシコシティでも多くの被害を受けました。私たちが滞在していた地域でも、建物が崩壊したみたいで、その爪痕は今でも残っていました。
メキシコでの地震の避難訓練
「避難訓練があるよー」の連絡
昨日の夜中に、滞在先のオーナーさんからこんなメッセージが。明日の12:19に、地震の避難訓練があって、「アラームがなるけど、パニックにならないで、落ち着いてね」ということでした。9月19日の意味も理解していなかった私たちは、日本と同じ感覚で、「この建物だけ?それともこの地域で?」と思って質問したら、メキシコ全土で行われるとのこと。日本だと、地震が起こった日は黙祷を各地でして、犠牲者を追悼するのが普通だけど、メキシコではその日の被害を繰り返さないためにも、その日に避難訓練をするみたいです。
当日のスタンバイ
そして、ついに、告知されていた時間に。私たちはてっきり日本の避難訓練のように、スマホで大きなアラームがなったり、かなり大きなサイレンが町中に響き渡るのかなと思ってスタンバイしていたのですが、実際は「ウワァーン、ウワァーン」という遠くのほうで聞こえる程度。たぶん寝ていたら私なら気づかない可能性があります。
メキシコ人はこの音でも、5年前の恐怖を思い出すみたいで、急いで外に出なきゃという感じで、住民はバタバタして、屋外に出ていました。そして、ご近所のワンちゃんたちも鳴き始めていました。ワンちゃんもこの日のことを記憶しているのかな?
私たちは「これくらいの程度の音じゃ、危険な感じしなくない?!」と想像以上に小さいサイレンを勝手に日本と比較していましたが、とりあえず避難訓練の様子がどんなのかに地震大国日本出身の私たちは興味があったので、同じように屋外に出ました。
路上で
私たちがアパートの外に出ると、既に横のカフェや、会社で働いている方達が外に出ていました。そして、同じアパートの住人の女性がワンちゃんを連れて外に出ていて、英語で話しかけてくれました。そこで聞いた話をシェアしますね。
サイレンが鳴ってみなさん屋外に出ていますよね。
その後は何か特別な訓練ってあるのですか?
まぁ、10分くらいここに滞在するって感じかな。
とりあえず、5年前のこともあるし、ビルが崩壊しないように、外に出ることが大事だから。
5年前の地震は、このあたりも被害がすごかったのですか?
この家の2ブロック先に、ビルが崩壊したのがあるよ。
近くのコンデンサ地区(メキシコシティの代官山と呼ばれる閑静なエリア)はひどい被害だったの。
でも、このアパートは40年前に建てられて、5年前も何の被害もなかったし、その後に技術者がきて、家の耐震に問題もないことが証明されているから大丈夫。
目の前の建物も新しいでしょ。これは5年前に崩れたから、立て替えされたものだよ。
リアルな地震
揺れ始め
その後、お家でゆっくりランチを食べていたんですが、また外から「ウワァーン、ウワァーン」というサイレンが。時刻は、13:05ごろ。
あれ?またサイレン聞こえない?
これは訓練じゃない!!Shit!!
それから、彼は慌てて、玄関の扉を開け、マスクをして逃げる準備をしていました。私たちも、まさかこのXデーの9月19日に、しかも5年前とほぼ同じ時間にリアルな地震を経験するとは思ってなくて、プチ焦っていました。
外に逃げた方がいいんじゃないの?訓練通りに。
いや、屋外より玄関でステイしていたほうが安全だ。
この建物の中では、各戸の玄関か中央の階段付近が安全だから、僕はいつも地震がおさまるまでここにいる。Stay here!
あれ、外に行かなきゃ避難訓練の意味なくない?とか密かに思ってしまいましたが、ここに8年住んでいる彼の言うことを聞くことに。
徐々に大きくなってきて
サイレンが鳴り始めてから、2分後くらいに、揺れていることが体でも感じるくらい揺れていました。外ではワンちゃんがまた吠えていました。
ご近所のおばあちゃんも外に出ておられて、オーナーさんに「怖いね」って言っておられました。
日本の感覚だと、メキシコシティの私たちが滞在している場所は震度1くらいでした。会社員だと「あ、揺れているな」と思いながらも、そのまま仕事を続けていそうなくらいでした。
ただ、メキシコシティでは多くの方が屋外に逃げていたという報道もありましたし、家のオーナーさんも「これはどこかで大きな地震が起きているのかもしれない」と危機意識が我々日本人よりも大きいイメージでした。私たちはある意味、毎日日本のどこかで地震が起きているので、震度1、2くらいだと「あ、また揺れた」くらいに慣れてしまっているのかも知れません。
震源地は沿岸部分で、マグニチュード7.6の地震だった
私たちの情報源は、日本のYahooニュース。
やはり、沿岸部ではマグニチュード7.6の地震があったそう。しかも、メキシコシティの私たちの滞在先のすぐ近くでも停電が起きたそうです。沿岸部分で、かつ震源が15mと浅かったため津波も発生する可能性があると警告をしていたそうです。日本にも少し津波の反応もあったみたいで、引き続き警戒が必要ですね。
Twitterでもリアルタイムに発信しました
まとめ
私たちも今この記事を書いているのは、地震発生から5時間後。まだ余震もあるかもしれないので、引き続きすぐに逃げれる準備だけはしておきます。
海外で地震を経験したのは初めてだったので、びっくりしましたが、オーナーさんのおかげで冷静に対応できたかなと思います。
ただ、私はメキシコ政府に言いたい!あのサイレンじゃ、気づかない人もいる可能性があります。(というか、私は聞こえづらかった)
なので、もっと大きな音に変えたほうが、みんなの危機意識が上がるんではないかと、個人的には思うんです。個人的な感想ですが。
でも、もしかしたら、あまりにも大きな音だと、逆に焦ったりしてしまうことへの配慮なのかなとかも考えました。(すみません、詳細は分かりません)
世界一周中では、スリなどの人災だけではなく、地震などの天災にも気をつけたり、地元のルールなども知って動くことが大切だなと改めて感じた日でした。
また何かあれば、更新します。最後までお読みくださり、ありがとうございました。
私たちは、世界一周ハネムーンで約1年間、自分達のお仕事をしながら世界を旅しています。
私たちの詳しいプロフィールは、こちらからご覧くださいね(*^^*)
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